INTERVIEW
#02
機械や設備の保守を通じて現場の安全を守り、
細かな気配りで作業効率をアップする。
工業高校を卒業してから15年ほど、鉄鋼会社で製造機械の保守・整備の仕事に携わっていました。家庭の事情から地元の函館周辺で働ける企業を探していたのですが、知人の紹介もあって木部建設への入社を決めました。私が転職先を探していた頃、函館近くの北海道新幹線・渡島(おしま)トンネルの工事が始まろうとしていて、その工事事務所に機電担当として採用されました。最初は一般職で入り、技能社員を経て正社員に登用いただきました。入社当時は正社員になろうとは思っていなかったのですが、所長の「君はもっと上を目指すべきだ」というアドバイスが後押しになりました。
機電担当の仕事は、現場で使われている重機や設備のメンテナンスに始まり、ガス溶接やアーク溶接を用いた配管類の調整や、ちょっとした用具の製作など多岐に渡ります。先日も作業員からトラックの荷台を登り降りしやすいようにタラップを付けてほしいと頼まれ、手近にあった鋼材を溶接してトラックに据え付けました。機器の保守を通じて安全を守ると同時に作業効率のアップに寄与することも機電担当の重要な役割です。
前職の経験から機械の整備には馴れていたとはいえ、建設用の機械を動かすエンジンなどは未知の分野でした。幸いにも今の現場には木部建設の機電担当でもトップクラスの実力と経験を持った先輩がいるので、その仕事ぶりを見て学び、わからないことは素直に聞いて、少しでも早く一人前になれるよう日々仕事に励んでいるところです。
優先順位をつけてやるべきことを的確に対処する。
専門性の高い仕事だから「自分流」を貫くこともできる。
現場では日々、様々な依頼や作業が発生しますので、一度に対応できるわけではありません。だからこそ大事なのは「優先順位をつけて仕事に取り組むこと」。工事全体の進捗に関わることなのか、後回しにできる軽微な作業なのかを考え、切り分けてから行動するように入社して間もない頃に先輩に教えてもらいました。今の現場のような規模の大きい工事でなければ、機電担当は現場に1名ということもありますので、こうした姿勢はなおさら重要だと思います。
この仕事ならではの魅力は、社内で数少ないスペシャリストであること。その現場に機電担当が1名しかいないということであれば、自分の考えに基づいて仕事を進めることができます。そして実力が認められれば、「ぜひこちらの現場に来てほしい」と、各現場から引く手あまたな存在にもなれるのです。実力といっても様々な要素があり、トラブルや頼まれごとに素早く対処できる力はもちろん、より重要になるのが社外との交渉力。機械の修理をメーカーに出したり、資材を調達するときなど、現場の状況をしっかり理解し交渉することで、コスト削減に結びつけることができます。実際、今の現場の先輩はこうした交渉力にも長けていて、どの現場からも求められる存在となっています。
木部建設の魅力として感じるのは、早くから仕事を任せてくれること、そして社長との距離が近いことです。今の事務所には社長がよく視察に来ていて、居酒屋で一緒にお酒を飲んだこともありました。肩肘張ることなく、社員旅行の行先などの話で盛り上がれる、本当に風通しの良い会社です。今後は機械のスペシャリストとして各現場が「欲しい」と求められる特別な存在を目指したいですね。
CareerStepこれまでのキャリア
2019年(1年目)
北海道新幹線・渡島トンネルの施工を担う渡島工事事務所に一般職として入る。
着工時からのメンバーの1人として機械・電気の整備を担当。2020年(2年目)
機電部の技能社員に登用される。
担当業務は1年目と同じだが任される仕事の範囲が広がる。2023年(5年目)
所長の勧めもあって正社員に登用される。
幅広い業務に対応しているなか、主に岩盤を削るドリルの先端部のメンテナンスを担当。硬い岩を削ることで薄くなるドリルの歯を修復し、機械の長寿命化につなげている。
Oneday
Schedule1日のスケジュール
06:40
宿舎内の事務所に集合。体調チェックシートの記入・提出。
06:45
社員朝礼。同事務所内で当日の連絡事項などを確認。
07:30
坑口近くにある現場の作業事務所に移動し、他社を含めた全体朝礼。
08:00
業務開始。設備・重機を見回り、故障やトラブル箇所を見つけたら整備を行う。
前日に完了できなかったものや夜勤で発生した故障・トラブルにも対処。12:00
昼休憩。作業事務所に戻り宿舎から持ってきたお弁当で昼食を取る。
13:00
業務再開。坑内の移動には会社のワゴン車を使う。
新たな問題や依頼に対応しつつ様々な作業を進める。17:00
宿舎に戻り、緊急性の高いトラブルがあれば残業して対処してから終業。
OFFSHOT休日の過ごし方
週末はドライブや温泉巡りでリフレッシュ
長期休みには函館の実家でゆっくりと過ごす。
土日の休みは、ドライブに出かけたり温泉に行ったり、居酒屋さんで地酒と料理を楽しんで、しっかり息抜きをしています。現場の周辺には、良い温泉がたくさんあるので、温泉巡りも飽きることがありません。祝日は基本的に出勤日になっていますが、その分をゴールデンウィークや年末年始などの長期休業に加えるため、普段より長く連続休暇を取ることができます。海外旅行に出かける仲間も多いようですが、私は主に函館の実家に戻ってのんびり過ごしています。